ヘア事情

あの人の忘れ形見

ふとした拍子に誰かを思い出すという事はままあって、その数秒後には思い出した事すら忘れてしまうなんて事もまた僕にはままあるのだけれど、今年に入ってから思い返す頻度が尋常でないせいで、遂には恋煩いと錯覚しそうなほど出ずっぱりの存在となってしま…

2005年を振り返る

大晦日ともなるとテレビ、新聞、日記、どこに目を向けても話題は2005年の総括一色だ。 人間はかくも反芻する生き物なのかという気もしてくるが、僕も過日SINGLESマスター史をリストアップしているあたり、そこは同じく囚われの身にある一人なのである。 さり…

32才のカツラデビュー

また一つ無駄に年を重ね終えた。こうして名実ともに中年の階段を昇り続ける僕の目前には、歯周病、体脂肪、痴呆(その多くは天分の資質に負う)と老化問題が山積している訳だが、中でも最も心をくだいているものとなるとやはり毛周りということになってしま…

毛玉がもたらす新提案

このところ愛犬マシューの抜け毛が目に余るどころの騒ぎではなくなってきた。 毎日ブラッシングしているというのに一向に収束の気配を見せず、テーブルの上に堆く積もる毛玉は度を越しててんこもりの様相を呈している。 そこでこの並々ならぬ分量の抜け毛を…

梅雨入り宣言

「パーマかけました?」 先週、数ヶ月ぶりにお会いしたパピさんの一言で僕は梅雨入りが近いことを知った。自分の毛髪が多分に陰毛混じりという事実に気がついた思春期以降、長い苦悶の始まりを意味するようになった季節。 生来チリチリであるというのに、ド…

ボクのヘアーが長い理由

街を歩く。 夕日がアスファルトに照らし出した自分の影を見てしょんぼりする。 長い。長過ぎる。後ろ髪が長過ぎるのだ。 ひとたび正面から風を受けようものなら、後ろ髪がフワッとなびいて松田聖子のシルエットを落す。もちろん80年代初頭のである。 30代の…

木曜日 ミーが歯医者に行くので付き合う

口腔外科に行った。 前々日は寝坊、前日は行き先違いのバスに乗ってしまったために受付時間に間に合わず、未来永劫辿り着けないのではないかと自らの度を越したうっかりに涙したものだが、この日は何事もなく到着してしまいなぜだかソワソワした。 ドジづい…

CMを見て我思う。

美容整形外科改名の陰に医療事故ありと。 そうでもなければ、連呼型CMで植え付けたせっかくの知名度を棒にふる、その説明がつきやしない。 おそらくはその陰にたくさんの奈美悦子たちの暗躍があるのだろう。 しかし、しかしである。 「美翔館」に改めた「…

三十路論

三十路とはかくも人体に変化が顕われるお年頃なのでしょうか。 昨年の2月頃から我が身に訪れた体質変化を挙げると、 ・深刻なハゲ化問題 ・各部位から一斉に加齢臭騒動 ・納豆人口拡大に貢献 その他、猫背を矯正したら鳩胸が発覚というのもありますが、これ…