ライブ初め

諸々の用事で大阪に出た。その諸々の一つがシングルズの鍵返却だったのだが、貸し出し日が昨年8月という管理票の書き込みひとつで、マスター歴13回の中堅にしてなぜ僕がお荷物的存在であることが伺い知れようものだ。これをお読みの関係者のみなさん、本当にごめんなさい。僕はバケモノダメ男ですが今年は悔い改めます。

大阪駅前第2ビルに立ち寄ったところ、昨夜上沼恵美子の番組でカレーうどんが紹介されていた四国屋というお店を発見。中途半端な時間だったがせっかくなのでカレーうどん定食を頼む。見渡す限りカウンターに並ぶのは9割方カレーうどん。これはちょっとしたオフ会だという気もしたが、あいにく上沼恵美子の名を口にする者はいなかった。誰一人としていなかった。
熱々のうどんを食べ終わると6時。見るつもりではなかったANATAKIKOU松浦正樹氏ソロにおあつらえの時間ということに気づいたので、急遽鰻谷sansuiへと向かう。これら全てが上沼恵美子の思し召しということだろうか。

松浦氏は「今日はありったけ暗い僕を見せる気で来た」という通り、しんみり調の選曲。とりわけリリーと同時期に作ったという「傘を渡して」のせつないメロディが胸を打った。

三十台も半ばに差しかかる僕が二十歳そこそこのオトナモードを見て、年齢について思うところがあるのは至極当然の帰結と言えるが、ライブ中そのことばかり思索せざるを得なかったのは、ボーカルがどう見ても高二にしか見えず、ギターに至っては中二にしか見えなかったせいだ。次に見る頃には彼らもすっかり大きくなって背丈も追い越されてしまうのかと思うと、見る側の叔父感や叔母感を焚き付ける新しいタイプのバンドではないかという気がした。

AUTAを観ずに帰宅。こちらも大変良いライブだったとのことで随分と勿体無い事をしたと思う。