ポクロ、北海道へ行く(上)

18日(木)
夕方6時に千歳空港到着。
札幌駅に到着し、いざ町へと自動ドアから表へ出たはいいが、薄毛には酷な強風に晒されてあっさりと引き返す。あの風はハゲの気勢を挫くには充分のアゲンストであった。然るべくして僕の北海道味覚行脚は、屋内土産売り場でマルセイバタサンドとストロベリーチョコの六花亭三昧から幕を明けた。

夜、ニゴさん(id:nigo)と合流後、回転寿司店に案内をして頂く。北海道の海の幸を味わいたい、との事前のリクエストにお応え頂いたのだ。知人から、回転寿司と言えども北海道のそれは関西とは比較にならぬほど美味だと聞いていたが、この晩ご案内して頂いたお店でその言葉を実感。回ってくるお皿全てを平らげる勢いが余って、その鉾先が夕張メロンにまで向けられたことは、もう32になる男の舞い上がりようを顕わすエピソードとして充分に違いない。

その後、今回テントを共にさせて頂くAnnikaさんとファミレスで合流。溢れ出るインテリジェンスがただならぬご両人、Annikaさんと ニゴさんの間で当日のルート等、なにやら高度な首脳会談が着々と進められる中、僕はと言えばマンゴーかき氷を一心不乱に食してお腹を壊すなどアホめく人物像を殊更に際立たせていたが、捉えようによっては無邪気とも映る振る舞いで彼女達に幾許かの癒しを寄与していたと信じたい。

そうこうしている内に北海道初日の夜が更けていく。

19日(金)
未明に江別を出発、一路積丹半島へと車を走らせる。走らせる、と書いてはみたものの、実際に運転しているのは僕ではなくてニゴさんだ。3月に免許を取ったばかりのきぃさんに運転を一任するとは随分酷に思われるかもしれないが、なにしろ僕は響きがEDにも似たPD、つまりペイパードライヴァーなのだからそれもむべなるかな、といったところなのだ。
この長距離走の目的は最高級ウニ丼。積丹で揚がる生ウニは地元で消費されるためにあまり出回らず、お目当てのお店も6〜8月の季節限定なのだとか。
朝6時に到着。せっかくの機会とあって大盛を頼みおそるおそる口にしたところ、とろけるような甘さに驚かされた。素材そのものの味に舌鼓を打っていると、気がつけばあっという間に平らげていた。お店の方のお話によれば、特有の臭みが皆無であるのと独特の甘味は、昆布ばかりを食べている賜物なのだそうだ。体臭にお悩みの向きは昆布専食を案じてみるのも一計かもしれない。

せっかく積丹まで来たのだが、RSRに間に合わせるべく30分ほどの滞在で石狩方面へと引き返す(ニゴさんが) 途中Annikaさんと再び合流し、今回のRSR参加者最後のメンバー、のりんこさんと再会。
顔ぶれがったところで、いよいよ僕達のRSRが始まった。